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2008年09月25日

仙台コーディネータ協議会「TRIZ分科会」第三回を開催しました。

9月25日、TRIZ分科会第三回を開催しました。定員12名でしたが最終的には13名の方にご参加いただきました。企業の方が7割、コーディネータが3割、という構成でした。

今回は、TRIZの「理想解」という手法で「新製品のコアアイデアをゼロから考案する」ことを皆で行いました。


【1.初めの20分】
「理想解」についての記事「斬新なアイデアを30分で思いつく方法――TRIZ、再び」(ITmedia Biz.ID 2008年7月7日)を投影しながら、手法の説明をしました。

【2.次の20分】
その手法を簡単にしたシートで、新製品を考案するプロセスを、参加者の皆さんに実践していただきました。各自で発想です。手順を、一枚のシートにし配布ました。(クリックでダウンロードできます)。

新製品のコア・アイデア考案シート
新製品のコアアイデア考案シート.jpg


シートの使い方説明ビデオ(4分)


7割くらいの方が、シートをだいたい埋めて、新製品のコアアイデアを発案する、というところまで行き着いていました。実は私としては予想以上でした。

【3.最後の20分】
その後、4人一組になり、アイデアを皆でブレインストーミングしてました。(アイデアの相互検討)。この分科会は、企業の方は毎回、かわりますので、ほぼ全員、初めての顔合わせ。それでも、かなり活発に意見交換をされていました。

【4.その後】
予定していた1時間がすぎたところで、分科会としてはひとまず終了し、希望者はのこってアイデア出しの続きをどうぞ、という、オープンな状況にしました。ほとんど皆さんが時間いっぱい(19:50)までいらっしゃいました。



(次回予告)

「属性分析」という手法をご紹介します。「属性分析」はとても、シンプルな分析手法ですが、複雑な状況下で、問題解決のアイデアを出すには非常に有効な手法です。ご興味ある方は、ぜひおいで下さい。





次回のご案内

◆日程:10月16日(木)18時〜
◆場所:アエル8階
◆内容:複雑な状況をシンプルに分析して発案を引き出す『属性分析』。「説明」→「個人で発想手法を実践」→「ブレインストーミング(小グループでアイデア出し)」を行います。
◆申込方法:メールタイトル【参加申込】TRIZ分科会
・お名前、所属機関、職務(任意)、特にお聞きになりたいこと(任意)を記載の上、下記までお申し込みください。
***

◆定員:12名(予定)
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年09月23日

ご案内:TRIZ研究会「新製品のコア・アイデアを考案する」

25日に、以下の場を提供します。
そのご案内をさせて下さい。


◎せんだいコーディネータ協議会「TRIZ分科会(第3回)」のご案内
〜新製品のコア・アイデアを考案する〜

もし、アイデアを必要としている人がいれば、
おいでになりませんか。
締め切りは過ぎたのですが、空きがあります。

ちなみに、前回の告知の際に、
「参加しなくても、分かる方法ないの?」
というお問い合わせがありました。
同じ内容をITmediaの連載で書いた記事がありますので
ご紹介します。
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0807/07/news067.html
記事は、「傘の新製品を考案する」というテーマです。



以下、イベントの案内を添付させてもらいます。
ご興味あればお気軽においで下さい。
公募の締切は過ぎていますが、事前申し込みなしの当日参加でも結構です。



◎せんだいコーディネータ協議会「TRIZ分科会(第3回)」のご案内
〜新製品のコア・アイデアを考案する〜

どんな市場も成長・熟成し、いずれは縮小します。
その分、新しい市場が生まれます。徐々に移動していくあなたの市場に
乗り続けるには大なり小なり、つねに変化していく必要があります。
製品の改良アイデアや開発アイデアを効果的に発案する手法の一つにTRIZ
(トゥリーズ)という手法があります。

せんだいコーディネータ協議会のTRIZ分科会は、企業の方にTRIZ手法を
使って、アイデアを見つけるための場を作りました。
ご興味のある方は、お気軽にご参加ください。

※※せんだいコーディネータ協議会は、地域経済の活性化を目的とする組織です。
経済産業振興に携わる業務を行う企業・公的機関等の専門家120名から構成。
詳しくはこちら
http://www.miyagi.jst-plaza.jp/sendai-2s/index.html

※TRIZとは
・技術的ブレークスルーの40パターン
・優れた開発者・事業化の考案ステップを分析・簡素化した手順
などを使って、改良・開発を効果的に推進する手法です。

◆主催
せんだいコーディネータ協議会

◆共催
宮城TRIZ研究会

◆日時
平成20年9月25日(木) 18:00〜20:00

◆場所
アエル8階 812号室 (仙台市青葉区中央1-3-1)

◆対象者
・新製品の開発に向けてコア・アイデアを出したい方
・開発の方向性に悩んでいる方
(企業規模、職種不問)

◆内容
【新製品のコア・アイデアを考案する】
TRIZによると"製品はある法則に添って発展していく傾向がある"と
いいます。それが当てはまらないものもたくさんあるかもしれませんが
新製品の方向性を構想していく際に、発想の材料になるとしてこの手法が
開発の現場で利用されています。

(1)手法説明(10分程度)
(2)手法を用いて新製品アイデアを実際に出す(20分程度)
(3)(希望者が提示するテーマで)小グループの相互検討さらに
アイデアを広げます(20分程度)
※19:00で終了しますが、アイデア出しの延長、質問、開発の困りごと
相談は、最大で20:00まで可能です。


◆参加費
無料

posted by 宮城TRIZ研究会 at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年09月21日

英語版の智慧カードを製作しています

仕事の虫かなぁ、と自分でもおもいますが、休日も何か創っています。今日は、TRIZ理論の中にある40のブレークスルーパターンのカード「智慧カード」の英語版を製作していました。

中川徹教授(大阪学院大学)に、2007年の私たちの発表を英訳して公開していただきました。その際に、智慧カードのフレーズをすべて英語にしていただいたので、許可をいただいてその英語表現を使わせてもらっています。

単にカードのフレーズを英文に置き換えるだけでも、とおもって取り組みはじめましたが、フォントの種類、サイズ、改行、そしてカードのネーミング、をデザイン的に考えながら、作業をしていました。

冬にシリコンバレーに行きますが、その時に、何とか英語版のサンプルを製作し、プレゼントできるように、ピッチを速めています。

英語の能力が本当に低い私としては、英語でのアイテム開発は難航しますが、この作業を通じて少しずつ、自分に英語への慣れが出てきた気がします。

(蛇足:ある知に早く深くなれようとしたら「その知を簡単に使うツールを考案すること」は効果的なやりかたであると思います。ツールは自分自身を助けますが、なにより、いい道具をつくるには、含まれるコンテンツを、深く広く理解する必要があります。開発行為自体が、学びを大幅に促進します。)
posted by 宮城TRIZ研究会 at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年09月12日

TRIZシンポジウム2008の最終日です。

本日は、TRIZシンポジウムの最終日です。

最終日も興味深い発表が続きました。最終日は、すこしがんばってダブルトラックの英語発表のラインを聞いていました。英語ができない私としては、話していることをぎりぎり理解できないのですが、Aが何かのアクションをしてBになる。という部分だけは何とか聞きとって、技術的な要素を拾うようにしてみました。以前より少しだけ、聞き取れたような気がします。英語サイドの発表は、国内の発表者とはまたちがったテイストのものが多くて、内容的には大いに刺激になりました。「すぐに使えるツール」というような小さなまとまりを目指す私の発表とは、規模も方向も違います。大きな刺激になりました(もちろん、それでもなお、自分たちのミッションを考えると、これまでの自分たちの路線を決して変更するべきではないとおもっています)。

特に興味深い技術の話としては、オーストリアの方のシャウベルガーに関する発表でした。渦、螺旋、というものがもつ特徴で、非常に効率性のいい技術をつくっていった偉人の功績を、TRIZ的に解釈してみよう、としたものです。このオーストリアの方とはホテルに着いたその日の夕食からあって、少しずつ話を聞いていましたが、発表をみて、初めて本当の全体がわかりました。効率のいい渦構造のクワ、リパルシン、という回転体の構造に関する話。どこまでをどういう位置づけで受容していいのか、わからないほどの話でした。これについては、長い時間の中でまたこのトピックに出会って考えてみる時が来る気がしました。





さて、私たちが2008年に開発した3つのツール、ここにPDFデータファイルでアップしておきます(ネット上への公開は、ここで公開するのが初の公開になります)。

triz_like_tool_2008.jpg

上記をクリックすると、圧縮ファイルがダウンロードできます。



「社内でちょっと手軽にTRIZの味見をするのに使ってみよう」というときには、ご自由にお使い下さい。使ってみて分からないところがあれば、気軽に当会までお尋ねください。あるいは、感想や「こんなもの、あったらいいなぁ」というご要望でも、大歓迎です。


挑戦するあなたを、いつでも全力で、応援します。

               宮城TRIZ研究会
posted by 宮城TRIZ研究会 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZシンポジウム2008

2008年09月11日

TRIZシンポジウム2008で開発したツールを発表しました。

TRIZシンポジウムの二日目です。今日は特に興味深かったのは、ポスターセッションで産能大の黒澤さんがご発表なされたお話でした。TRIZを学問、科学として、とらえて考えていく、というお話でした。

詳しいことを書いてしまうのは避けておきますが、私はこの発表はとても興味深く聞かせてもらいました。MOTの大学院生は時々TRIZを対象に研究論文を書きたい、と思うことがあります。(私もかつてそうでした)しかし、TRIZがノウハウや実用手法であってアカデミアの議論に乗ってこないじゃないか、と本人や指導教官は、判断してしまいます。なので、あまりアカデミアの参画が見られていない、のだとおもいます。TRIZは結果を出すものであって、アカデミアの視点は副次的、というものなんだろうか、と感じていたのですが、黒澤さんやTRIZのベテランの方々の問題意識や視点を聞いて、必ずしもそうではない(アカデミックな議論の土俵に十分上がるものだ)とおもいました。


さて、宮城TRIZ研究会の発表について、報告をします。

二日目の今日、午後一番で、発表をさせていただきました。(その説明は動画に残せなかったのですが、何らかの方法でビデオラーニングができるようなものを考えます)[講演のファイルは昨日のブログに掲載]

今日のブログでは、報告したツール群の説明ビデオをアップします。(この発表の朝、早起きをして窓際で撮影したので光の具合が徐々に変わっていたり、浴衣の袖が映り込んでおります)



■アイテム1■
黄色い40枚のカード「智慧カード」
(これだけは、2007年に開発したアイテムです)





■アイテム2■
選ぶ負担感の少ない表「小さいマトリックス」




■アイテム3■
技術的な発想を促すノート「技術的ブレークスルー・ノート」




■アイテム4■
進化トレンドを3グループに分けたシート「新製品の指針シート」


【注意】このアイテムに引用した「31の進化トレンド」は、著者に特別に許可をいただいて引用しています。




「あのツール、使い方って、どうするんだっけ?」というときには、ぜひ見てみてください。

少しでも多くの企業さんが、チャレンジに踏み出し新しい価値を創造していくことに、こうしたツール提供を通じて貢献できたらば、幸いです。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZシンポジウム2008

2008年09月10日

TRIZシンポジウム2008がはじまりました。

滋賀県・琵琶湖に来ています。2008年のTRIZシンポジウムが本日から開催されています。

今回は、写真やコンテンツ(講演の内容)などについては、取扱いに特に気を配っておられますので、紹介できる内容は部分ですが、とても面白いお話が沢山ありました。

まず、午前中は、チュートリアルという2時間の初心者向けTRIZレクチャーがありました。T午後は発表者から発表がありました。中でも、金沢の方から「親子でTRIZ」というお話がありとても面白く聞かせてもらいました。

今回は、他の方のお話について、情報発信がしにくいので、私のコンテンツを中心に報告をしたいと思います。

今回、宮城TRIZ研究会は、「企業が短い時間でTRIZを使うにはどうすればいいか」という切り口で、3つのツールを作りました、というお話をします。


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TRIZ2008ishii.jpg

 発表スライドは、↑をクリックすると
 ダウンロードできます

 重たいのでZIP圧縮してあります。
 開くと32ページのPDFファイルに

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※社内の勉強会で使いたい、という場合は、
 ご自由にお使い下さい
 ただし、WEBへのアップや多少利用方法として
 気になる使い方をしたい、というときは
 お気軽にご相談ください。
 宮城TRIZ研究会 
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZシンポジウム2008