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2008年11月27日

Idea Pop-up Cards(英語版『智慧カード』)

11月27日。来月に発売開始を予定している商品「Idea Pop-up Cards」の初期ロットが完成しました。オフィスに戻るとシリアルナンバー0001〜0010がテーブルに。

Idea_pop-up_cards.jpg

これは、『智慧カード』(TRIZの発明原理40を意訳しワンフレーズ化したカードセット)の英語版です。外国の方に、智慧カードをお見せした時に、この英語版がほしいという声が多かったので、開発しました。

名称も「智慧(ちえ)」=wisdomとせずに、道具の持つ意味の本質から考えなおして、「アイデア・ポップアップ・カード」としました。全体的に、英語圏やグローバルなユーザを意識して、カラーの再調整やフォントの選定を行っています。英語文面も、TRIZと発想法の観点から、十分な検討を行い、英語表現を選定しています。またマニュアルは、日本語版とは内容が若干異なります。ゲームカードとして使うときには、ずっと簡素化されてシンプルなゲームフローになっています。

この初期のシリアルナンバーのロット分は、来月の頭に、シリコンバレー訪問する際に、持参する予定です。一般の方への発売は12月の第二週以降の予定です。ご期待下さい。



追記:

2008年12月16日「Idea Pop-up Cards」は、プレスリリースしました。同日出荷開始しました。
⇒プレスリリース
http://triz.sblo.jp/category/391500-1.html
⇒オンラインショップ
http://braster.ocnk.net/product/14
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮城TRIZ研究会のアイテム

2008年11月26日

【ご案内】TRIZ分科会「5年後を分析的に予測し、新製品を考案する会議の手順書」

来月、せんだいコーディネータ協議会のTRIZ分科会の最終回を行います。今回は「TRIZの9画面法」という手法をもちいて、新製品を考案する会議の本質的な手順をご紹介します。ご興味のある方はぜひご参加ください。



◎せんだいコーディネータ協議会「TRIZ分科会」のご案内
〜5年後を分析的に予測し、新製品を考案する会議の手順書〜

社会は常に変化し、自社の戦う市場も変化しています。
変わらない創業の志しを貫くには、
変えていかなければならないものがあります。

”新しい物事を考え、それを形にしていく”
そういう人材やスキルが多くの会社で必要とされています。

TRIZ理論という「効率的に優れたアイデアを作る道具」があります。
せんだいコーディネータ協議会のTRIZ分科会は、企業の方に
TRIZをやさしく学んでいただく場を作りました。
毎回、独立した内容ですので、
今回初参加でも全く問題無くご参加いただけます。
なお、今回が最終回となります。

※せんだいコーディネータ協議会は、地域経済の活性化を目的とする組織です。
経済産業振興に携わる業務を行う企業・公的機関等の専門家120名から構成。
詳しくはこちら
http://www.miyagi.jst-plaza.jp/sendai-2s/index.html

※TRIZとは
・技術的ブレークスルーの40パターン
・優れた発明家、事業家の思考ステップをシンプル化したもの
などを使って、改良・開発を効果的に推進する手法です。

◆主催
せんだいコーディネータ協議会

◆共催
宮城TRIZ研究会

◆日時
平成20年12月17日(水) 18:00〜20:00

◆場所
AER8階 812号室(仙台市青葉区中央1-3-1)

◆対象者
アイデア発想のスキルを学びたい方
新製品開発の必要性を感じている方
(企業規模、職種不問です)

◆内容
5年後を分析的に予測し、新製品を発想する
「9windows(9画面法)」

チーム内のアイデア会議に、活用しやすい手法です。
シンプルなステップを淡々と進めるだけで、
かなりの確率で新製品アイデアを、導出できます。

※最終回につき、冒頭、もしくは、終わりに、
地域企業の技術課題調査の報告を手短に行います(予定)

◆参加費
無料

◆定員
20名(定員になり次第締め切らせていただきます)

◆お申込締切
平成20年12月16日(火)

posted by 宮城TRIZ研究会 at 14:07| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年11月23日

ITCみやぎ

11月21日。旧141の5階でITCみやぎさんの定例会に、講演者としてお招きいただき、行ってまいりました。


講義時の配布資料(一部のスライドを削っています)はこちらからダウンロードできます。

TRIZ―効率的に優れたアイデアを創る道具.jpg


いつもの座学スタイルの講演ではなくて、TRIZの中で萌芽的な内容であるIT版TRIZについて、ITコーディネータの皆さんの観点から、これはどういう活用シーンがあり得るかアイデアを列挙していただく、というスタイルでやってみました。

列挙していただたその内容は、上のスライドの20ページに、打ちこんであります。


台頭しつつあるIT版TRIZには、TRIZの専門家のコミュニティーでもとても注目されています。本日列挙したアイデアのうち、何割かは、実際の活用シーンを浮き彫りにしていると思います。そうした業務に従事する人々に大きく役立つ道具になれるといいなぁとおもいます。


IT版TRIZの活用シーンのアイデアの列挙

これはターゲットがITアーキテクチャの世界に使える可能が考えられる。システム構築の際の問題、ネットワークの構成、ボトルネックの解消、ループトラブルの解消させるにはどうすればいいか、などに使えそう。ネット上の検索のアルゴリズム、どう効率的に情報を検索するか、などの考案の際にも。

ウイルスの検知ソフトは検出のパターンはたくさんあれば検知性能はあがるが、それによって速度など処理性能がおちる。従来は、両者のバランスをとるように(設計)する。だが、(IT版のTRIZの発想パターンがあれば、両方をよくしたい、という)矛盾点をうまく解決できるかも。

ITにおけるビジネスのモデルを、つくるのには有効かも。たとえば、IT業界というと、人が動いてそれだけおかねがはいる。しかし如何にして人が動かないでも収入が入るか、という矛盾したものを解決するといった、新しいビジネスモデルを検討するさいに有効かもしれない。コピーとか、そういったものには、可能性が。

P-TRIZ/BPMのTRIZというのもあるらしい(が、そうした業務プロセス改善系の考えの中に、ITのTRIZは活用できるのでは)

99%はパターン化できる、1%は人間が作り出す価値である、という可能性について。 ITを使ってかえって人間がいそがしくなっているケースがある。 ITをつかって効率化するには、パターン化と人間がやって強みなる部分、とがあるはず。見極めて、本当に解決しなければならいのはなにか、ということを考えることにもつかえる可能性が。

問題解決ということでいれば、良くしられている理論などでは、矛盾を突きとめて、そこを解決する、ということを指導するものがある。しかし、どう解決するのかは、ない。それにたいして、TRIZは、(どう解決するのかを)具体的に示している。

原理、過去の成功事例(の内容)は、良いと思う。(さらに望むべくは)単純な言葉で、シンプルな言葉で、というスタイルもあるといい。

過去の分析をして、パターン化して、どんどん世の中の事例が積み重なっていく、という思想はいい。(TRIZ的な手法の将来の可能性としては)『動的なパターン・セットにして、(それに応じた事例を動的に)参照させるコンテンツにする』ことが大事ではないだろうか。たとえば、製品の障害事例のなかから、問題の発生のパターンを抽出していく、など。なお、(現在の)ITによる解決ではテキストマイニングから、類似の解決のパターンが導き出される(が、それのTRIZ的なスタイルを、作れないだろうか)。



注:発言いただいたものを、その場でタイプして、それをもとに、後に言葉を補ったり削ったりしております。また内容については、情報提供が不十分であったかもしれませんので、実際にはそういう使い方ができない、というアイデアを含んでいる可能性もあります。あらかじめご了承ください。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZセミナーレポート2008

2008年11月06日