トップページへ戻る

2008年12月19日

せんだいコーディネータ協議会の分科会(第一期)でTRIZ分科会(全5回)を実施しました。まとめ

<内容(概要)>
技術分野の基本的な問題解決の手法・製品構想の具体的手法を学ぶ
スタイルは座学(前半90分)、参加者で相互検討(後半30分)
前半の座学は、宮城TRIZ研究会が、基本を解説しました。

<内容(詳細)>
第*回(○○したい!)
手法名:概要

第1回(技術的課題を解消する)
発明原理:技術的ブレークスルーのパターン集

第2回(既存製品の改良余地を見つけ出す)
技術の進化トレンド:技術発展の本質的パターン集

第3回(製品の革新方向を予想する)
理想解:ものごとが最終的に向かう方向の本質

第4回(未整理な技術課題の分析をする)
属性分析:有害、有益なパラメータへ分類・単純化

第5回(具体的ステップで製品を構想する)
9windows:過去と現在の要素技術等から分析的に将来像を描く
posted by 宮城TRIZ研究会 at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年12月18日

Mi-TRIZ調査レポート001、公開しました。

12月17日、宮城TRIZ研究会は、2007年度に実施したアンケート調査
「県内企業の技術トレンドと開発・技術課題に関するアンケート調査」の集計結果を
「調査レポート001 ― 中小企業の技術トレンドと技術課題」として公開しました。

次項有中小企業の技術トレンドと技術課題.pdf

posted by 宮城TRIZ研究会 at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 調査レポート

2008年12月17日

TRIZ 9windows(9画面法)でアイデア出し(TRIZ分科会最終回)

12月17日。仙台コーディネータ協議会のTRIZ分科会の最終回(第五回)を実施しました。

TRIZ_BUNKAKAI_sendai_coodinator_kyougikai_9windows.jpg

内容は、最終回にふさわしく、TRIZの中でもっとも新製品構想にふさわしい手法、9画面法(9windows)で、アイデア出しをしました。

初めに、30分ほど手法の肝となる部分をご紹介して、それから、企業で働く方に手伝っていただいて、2次元バーコードの5年後の新製品を9ステップで構想する、ということをやりました。今回は、アイデア出しの結果を特別に公開します。クリックするとフルサイズで見ることができます。

9windows_081217.jpg

9windowsは、一人でやる時より、チームでやる「構造されたアイデア会議」として絶大な効果を発揮します。ああ、商品企画会議がどうもうまくいかないな、というときには、ぜひ試してみて下さい。(配布した資料、スライドなどをご希望される方は当会まで)。

なお、今回は7名の方に参加していただきました。今回はコーディネータよりも、企業の方の方が多い構成でした。

なお、前半では20分ほどお時間をいただいて、Mi-TRIZ調査レポートを報告させてもらいました(これは別途、報告します)。


半年にわたり活動してきた「TRIZ分科会」、これで本当に完了となりました。短い間でしたが、私自身、毎月一つの手法を講義することで、かなりコンテンツが増えました。こういう機会をいただいた協議会の皆さま、参加いただいた地域企業の皆様に、御礼申し上げます。ありがとうございました。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年12月16日

プレスリリース(新商品、Idea Pop-up Cards)

デュナミス 宮城TRIZ研究会 事務局は、智慧カードの英語版「Idea Pop-up Cards(アイデア・ポップアップ・カード)」のプレスリリースを行ないました。



プレスリリースのデータファイルはこちら。

PDF版  dunamis0812IPC.pdf
WORD版  dunamis0812IPC.doc

この資料はご自由にどうぞ(無料)。平成20年12月発信。

以下、内容の画像ファイルです。クリックすると上記PDFデータが表示されます。

Idea Pop-up Cards

本文表示の写真はこちらをクリックしてください。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | プレスリリース&メディア掲載

2008年12月10日

TRIZセミナーを取材してきました(2008年12月10日)

 本内容(写真入り)のPDFファイルは
 ダウンロードはこちらから



2008年12月10日、大田区でIDEA社(TRIZコンサルティング企業)が開催するTRIZセミナー(※1)を取材してきました。

一般的に、企業の主催するセミナーというのは、販売製品のPRや閉塞的な空間で営業を展開されるのではないか、と心配になりますが、IDEA社のセミナーには、非常に「知識の学習」ということにフォーカスのあてられた、公的なセミナーに近い性格のものでした。

彼らは、じっくりと全国の企業にTRIZを知ってもらう姿勢で活動しており、TRIZの普及活動としては、非常にニュートラルで有効度が高いと感じました。

さて、内容についてですが、今回は、3つの内容がありました。
(1)TRIZ概要
(2)セマンティック(意味)検索技術
   〜(ソフトウエア紹介ベース)
(3)TRIZの実績

講師は主に、IDEA社の川合氏。全国での同社セミナーのほとんどは、川合氏がお話しされています。

難解といわれがちなTRIZ理論を、極めて平易に分かりやすい比喩を交えて2時間前後で説明し、休憩や簡単な発想的なミニワークもありました。

そうした川合氏の講義でも、やはり、TRIZ理論の概念や構造を説明する部分は、難しく感じるところがあり、初心者が一度聞いただけでは、100%の理解は出来ないとおもわれました。
集中して聴講して、60〜80%が理解できれば良い方だと思われます。

「TRIZは、筋がいい手法なのは分かったが、具体的によくわからなかった」という学習者の声を他のセミナーでは聞きますが、川合氏のセミナーは「具体的な部分6割ぐらいわかった」といわせるレベルであり、初心者向けの講師としてはかなりのレベルです。

一方、会場をざっと見まわしてみると、聴講者としては、企業の技術者(30代前半の中堅クラスから、トップレベルの方まで)が多いように見えました。会話からすると、知財系の部門の方もいらしたようです。全部で、ざっと40名程度でした。


全体で2.5時間の講義のあと、質疑応答がありましたが、会場から、さまざまな質問、なかには、かなり鋭い質問も、ありました。

内容について、簡単にまとめますと、
(1)TRIZ概要、では、発明原理の成り立ちと活用の仕方の説明、技術の進化トレンドと発明標準解の関係と活用の説明、がありました。本で読むよりかなり分かりやすかったです。

(2)については、TRIZそのものではなく、最新のTRIZソフトウエアであるゴールドファイアーイノベータがもつ、意味検索の機能、TRIZソフトとしての機能、がありました。個人的には、人間の複雑な知的作業(発想するための材料を蓄積、分析や分類するような作業)を意味検索の機能が担ってくれていて、便利そうだと感じました。

(3)TRIZ実績では、国内の主要な活用事例や世界的にもTRIZ高度ユーザである韓国企業の投資効果を紹介されていました。普通、まとまった資料がでてこないタイプ情報なので、興味深いデータでした。

ソフトウエアを触れる実機が2つほどあり、セミナー終了後は、興味のある人が10名前後残って、説明員をつかまえて実際に操作していました。アンケート記入があり、コンサルの活用などの検討度をたずねるものがある点は、企業主催セミナーらしい感じがしますが、裏面にはしっかりと詳しい個人の取り扱いポリシーが明記されており、しっかりとした企業姿勢が感じられました。


終了後、メイン講師を務めた川合氏に3つのことをたずねてみました。

筆者
「分かりやすい講義をされましたが、初心者にTRIZの説明をするコツはありますか?」

川合氏
「TRIZは長い歴史もあり、体系のしっかりとした文字通りの理論なので、独特の言い回しや、専門用語が結構当たり前のように出てくるんですね。勿論、正式な用語を覚えていただければ一番なんですが、それがかえって理解を難しくしてしまっていることが結構あるんです。だから出来る限り分かりやすい言葉に置き換えて話すようにしています」


筆者
「TRIZは多数の思考ツールを持っていますが、実践において、有効度の高いものを3つあげるとしたら、なんですか?」

川合氏
「「矛盾を妥協せずに解決する方法」「技術の進化パターンを活用する方法」「異業種の考え方を利用する方法」の3つがお勧めですね。それぞれに全く違う切り口で問題へアプローチするんですが、使い方そのものはどれもシンプルで、イメージとしては先輩や同僚からアドバイスをもらっているような感じです。抽象的なヒントをくれたり、時には専門的な知識を教えてくれたりもするんです。」


筆者
「TRIZの活用がうまくいきやすい企業、というのはありますか?あれば特徴を教えて下さい」

川合氏
「TRIZ導入の目的というのは、企業によって様々ですので一概に比較は出来ないのですが、活用がうまく進んでいるところにはいくつかの共通点がありますね。まずは人。具体的には推進担当者であったり、実際に実務でTRIZを使う人になるんですが、熱意がとにかくスゴイ!TRIZへの期待もあるんでしょうが、そもそもの問題解決にかける意気込みが違います。やる気のある人がツールを本気で使いこなすわけですから、当然結果につながります。もう1つは環境ですね。TRIZに取り組める環境、あるいはそれを認めてくれる上司ですね。そして結果を評価する基準が明確であれば・・・あとはやるだけですね。」


ノウハウに近い部分を訪ねたにも関わらず、気さくに答えていただきました。同社のTRIZのセミナーは、同社WEBサイトから見ることができます。近年は良い本が増えていますが、発想スキルというのは、書物よりも直接、専門家から聞く方が、かなり分かりやすい傾向があります。

TRIZの本をしっかり読んでから、と思っている方は、本を読み切る前に一度セミナーをお聞きになられてもいいかもしれません。


(※1)TRIZセミナー
「TRIZ×意味検索エンジンによる技術問題解決支援セミナー」
   開催日 :2008年12月10日(水)
開催時間 :14:00〜17:00
開催地 :東京:蒲田
会場名 :大田区産業プラザPIO 特別会議室
主催 :株式会社アイデア http://www.idea-triz.com/index.php




[取材] 宮城TRIZ研究会 i
posted by 宮城TRIZ研究会 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZセミナーレポート2008