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2006年09月03日

出張レポート(TRIZシンポジウム2006)

TRIZの活用に取り組んでいます。今回、TRIZシンポジウムの参加レポートをまとめました。以下掲載します。(敬称略、個別企業名などを省略加工しています。)

■■■

8月31日〜9月2日。パナヒルズ大阪にて、TRIZシンポジウム2006が開催された。国内・外のTRIZ研究者、推進者、活用企業が、一同に会して、成果発表や技術開発・事業開発への広範なディスカッションが行われた。

 国内では、長野県の精密板金加工・組立企業殿(…省略…)から、優れた製品開発事例に関する事例発表(溶接レス・パイプ構造体を実現するジョイント構造)があった。新規事業における開発コンセプト創出にTRIZ活用し、技術的な補完は地域の高専・公設試との産学連携にて実施したもの。

 地方中小企業における新技術事業化にむけたチャレンジ主体増加のためには、いくつかの要因が必要。その一つには、開発の着想を効果的な開発コンセプトへと発展させることが必要であり、そのフェーズにおいてTRIZの活用は効果的であることが、講演後の個別ディスカッションでわかった。

 なお、個別ディスカッションでは、次の3つが、地方中小企業のチャレンジには重要であると整理できた。(一例をもって全てとは言いがたいが、ある種の企業には有効とおもわれる)

●チャレンジする人材
(1)チャレンジメンバーに経営者(もしくは経営者層の一人)が主体的に参加。(2)チャレンジメンバーは、職能職位より、取り組みの気持ちのある人であること

●具体的な開発手法
(新製品の開発経験の乏しい企業では、高付加価値製品を生み出すプロセスの経験がすくない。)(注:必ずしもこの限りではない。筆者追記)
(1)実践的な技術経営の知識・ツールを学ぶ、外部の開発サポーターの力を借りるなどが効果的。(2)社会環境動向などのビジネス視点は、経営者参加による「眼」がブラッシュアップ効果に。

●大学高専や公設試の活用
(1)自社の基盤技術により品質・コスト対応力はあるが、構想した開発コンセプトの具現に必要なブレークスルーポイントを見極め、そうしたピンポイントの力を持つ機関・先生との連携を。(2)普段からの外部機関との連携、もしくは地元の開発支援コンサルやコーディネータの活用を。


(※上記の整理は荒削りの分析であり、仮説検証などの作業が必要。)
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZシンポジウム2006
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