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2007年11月02日

発明原理(TRIZ)とSCAMPER(CPS)の類似要素が意味するもの。(2)

TRIZとCPSのトリガーリストの共通点から、一般化できる可能性のあるものを列挙するとこうなります。

1.分野ごとに、優れた事例を沢山集めると、そのアイデアのエッセンスには共通するものが見出される。

2.それを集約すると40〜50くらいにまとめることが出来る。

3.その集約したリストは、その分野におけるアイデア生成のトリガーリストとして有効に機能する。


これが仮に正であると、いくつかのディスカッション・ポイントがあります。

まず、どういう分野であれ、優れた事例を膨大に集めれば、アイデアのエッセンスには、一定の共通点が見出しうる、ということです。

これは必ずしも正しいとはいえない気がします。しかし一方で、これが絶対に成り立たない事例を見つけることも難しい。それだけ本がかけるくらいのディスカッションがありえます。

次に、パターンはどこまで集約できるのか、という点です。40〜50にまとめる。ということは、もっと多いエッセンスが見つかった場合には、それらを類似性をもとに集約する、ということです。エッセンスが200もみつかったなら、それを4,5こをもって一要素に集約すれば、エッセンスの量は40,50くらいに整備できます。

さらに、です。逆に、集約度を高めていけば、10や3くらいまで、エッセンスをまとめることが出来ます。それは一般には、極めて概念的になるだろうと思われます。そこまで集約したものは多面的にひろげるトリガーリストとしては、有効ではない、のかもしれません。このちょうど良いころあいはなぜ40や50なのか。ここも多いに議論の余地のあるディスカッション・ポイント。


実行面で言えば、もうひとつ、あります。それは、「一体、何個の優れた事例を集めれば、パターンリストを作るのに充分な数といえるのか」です。これが200万事例ないと無意味なのか、200事例でもそれなりにいいものができるのか、で、実行面はかなりかわります。


以上、共通点に見られるものから、議論点を列挙してみました。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZとは&TRIZに関する考察
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