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2007年12月02日

困ることを増やす要素をリストアップしていくと自然とアイデアが出る。

アイデアの技法、それも技術系の課題につよいアイデアの技法として、TRIZの一部の手法をご紹介します。(補足:それは技術的なものだけではなく、ビジネスの課題、組織運営の課題などでも、同様の思考方法が有効に使えます。)



zokusei_bunseki.jpg


この方法は、一見、シンプルな方法です。右肩上がりのグラフ、右肩下がりのグラフを書いて、その図にマッチする属性を挙げていく。そんな方法です。

しかし、実際にやってみると、この方法は非常に、アイデアを生むことを実感する方法。


方法はこうです。

問題を解決と、アイデアを出そうとしています。

1.まず、その対象(モノやシステムや環境)のうち、増えれば増えるほど、問題を悪化させるもの(左の図の関係の要素)を列挙します。

2.逆に、問題を抑制するもの(改善するもの)を列挙します。

3.問題を増やしも減らしもしない属性は対象外。

こうすると、増大関係のリストができます。減少関係のリストが出来ます。ここまでやると、かなりアイデアが沸いてきます。つまり「○○な属性が問題を悪化させるなら、極力これを小さくするような改良をしてみればいいんだ。」ということになり、それが発想のトリガーリストになります。

アイデア出しにどうしても困ったら、「属性分析」を行ってみると意外とアイデアが大量に出せたりします。是非お試し下さい。



■補足(出展):

この手法には、優れた出展があります。中川先生(TRIZの日本の第一人者、大阪学院大学 教授)のTRIZホームページ、及び、USITセミナー等の資料に本格的な資料があります。

問題 (困ること) に関わる「属性」の分析: 「問題因子」と「抑制因子」(かなり下の方、4.3です。)
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZとは&TRIZに関する考察
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