6月20日。今日は、大阪学院大学を訪問してきました。中川徹先生にお会いして、近況報告や現在と乗り組みをご報告させてもらいました。
中川先生は、TRIZ(トゥリーズ:創造的な技術開発の理論)の我が国の第一人者です。日本におけるTRIZ関連書籍やシンポジウムなど、国内のTRIZ関連活動の多くには、中川先生の貢献がその源流にあります。
今回は、私が宮城TRIZ研究会の会長として、「どうすればTRIZユーザを増やすことが出来るのか」に取り組んでいることをご報告し、そして、その具体的方策として、TRIZベースのアイデア出しのカードツール開発をしていることをご報告しました。その具体的なカードの内容を見ていただき、コメントをいただきました。特に、ある種の懸念事項を、開発時にずっと抱えていたのですが、先生にご相談して、その懸念事項へどのように対処すればいいのかが、クリアになりました。
先生のご好意で、カードツールの試作品を用いて若い方を交えてテストプレイもさせていただきました。普段仙台で接する学生さんたちとは、大分趣が異なりました。ブレスターをお求めいただいて、お使いになられている大学の先生方が結構いらっしゃるのですが、その先生方はこういう状況下でブレスターをつかっておられんだろう、と直感に理解しました。その状況下では何が重要なのか、どういうテイストにするべきなのか、多くのことを学ぶ機会となりました。
ちょうど一年前、TRIZの大家である中川先生に、だめでもともとと、初めてコンタクトをとらせてもらったのですが、こうして、一年ぶりに、先生の研究室を訪ねてカード試作品をお見せできる日が来るとは、そのときには思いもよりませんでした。
TRIZは、技術的課題に対し高い確率でブレークスルーする技術的アイデアを、引出すナレッジ― 智慧 ―です。モノはいいのに普及しにくい理論です。ぜひ気軽に使ってもらって、地域の中小企業さんが技製品改良、新商品開発をするさいに、活用してもらえたら、と思います。中川先生やTRIZ関連の方にご指導いただいている恩に答える意味でも、そうした価値提供を地道に長く続けて行きたいと思います。
2007年06月20日
2006年05月23日
大阪学院大学、中川教授を訪問しました。
(今日はご本人の許しを頂戴して内容の一部と写真を掲載しています。)
5月23日。本日は大阪学院大学(大阪府吹田市)を訪問してきました。以前からずっとお会いしたかった中川先生にお会いすることができました。

中川先生は、TRIZ(トゥリーズ:発明的問題解決理論)の日本におけるオーソリティーで、先生の運営されるTRIZホームページは、TRIZに関する理論、論文、セミナーなどの情報が集積する一大サイトです。すべて先生ご自身の手で作成・更新されているそうです。90年代後半に日本にTRIZが紹介されて以来、日経系の雑誌やインターラボなどの専門誌にTRIZの連載や各地に出向いてセミナーを行われたりと、その理論の普及に大きく貢献されています。
現在、私はTRIZを活用した地域企業の独自支援スキームを開発するために準備を進めています。同時に地域で情報交換や普及のための研究会活動を展開しようとしています。こうした経緯もあり、本日は先生の貴重なお時間をいただいて訪問したものです。
日本のTRIZの大家である先生にお伺いするのにはまだまだ私の知識が少なすぎるとためらっていたのですが、勇気を出して先生をたずねて、私の現在の取り組みや構想をお話しさせていただきました。先生からは多くのアドバイスをいただきました。さらに私の理解があいまいであったUSIT(ユーシット:やさしくしたTRIZ、ともいわれています。)について教えていただき、その考え方の土台がよく理解できました。先生にご教授いただいたことをいかして、今後、長期的な視野で、TRIZを用いた地域企業の革新の支援活動を行ってゆきたいと思います。
なお、とらせていただいた先生の写真は私の腕の問題で非常に硬い感じの雰囲気になってしまいましたが、ちょうどかばんから出したときにシャッターが下りて自然な先生の様子を収めたカットがありますので最後に掲載します。

知名度の高さに比べてあまり人物像の知られていない中川先生ですが、お話を直接お伺いして、先生の気さくなお人柄、高い社会性が強く印象に残りました。このカットにその雰囲気を感じてもらえたら幸いです。
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追記:私がTRIZに出会った経緯について
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ちなみに、私はアイデア出しの組織を運営していた関係で、「アイデア出し」の理論に関してさまざまな情報が入ってきていました。そのときに、複数人の人からこの理論を紹介されました。(産学連携支援者、MOTの後輩研究者、韓国からの留学生)それで気になっていたときに、インターラボの連載が始まり、そこからきちんとTRIZを読み始めてそれから、毎月インターラボが届くのを楽しみしていました。というのも、品揃えの豊富な図書館でもなぜかTRIZ関連書籍が非常に少なかったので、学び始めようとするには情報源が少なかったのです。TRIZの入門書的な書籍は今は新品を販売していません。私は最近、アマゾンの中古市場でようやく2冊手に入れました。こうしてTRIZへの本格的な勉強をはじめました。(06年の春ごろのことです)
5月23日。本日は大阪学院大学(大阪府吹田市)を訪問してきました。以前からずっとお会いしたかった中川先生にお会いすることができました。
中川先生は、TRIZ(トゥリーズ:発明的問題解決理論)の日本におけるオーソリティーで、先生の運営されるTRIZホームページは、TRIZに関する理論、論文、セミナーなどの情報が集積する一大サイトです。すべて先生ご自身の手で作成・更新されているそうです。90年代後半に日本にTRIZが紹介されて以来、日経系の雑誌やインターラボなどの専門誌にTRIZの連載や各地に出向いてセミナーを行われたりと、その理論の普及に大きく貢献されています。
現在、私はTRIZを活用した地域企業の独自支援スキームを開発するために準備を進めています。同時に地域で情報交換や普及のための研究会活動を展開しようとしています。こうした経緯もあり、本日は先生の貴重なお時間をいただいて訪問したものです。
日本のTRIZの大家である先生にお伺いするのにはまだまだ私の知識が少なすぎるとためらっていたのですが、勇気を出して先生をたずねて、私の現在の取り組みや構想をお話しさせていただきました。先生からは多くのアドバイスをいただきました。さらに私の理解があいまいであったUSIT(ユーシット:やさしくしたTRIZ、ともいわれています。)について教えていただき、その考え方の土台がよく理解できました。先生にご教授いただいたことをいかして、今後、長期的な視野で、TRIZを用いた地域企業の革新の支援活動を行ってゆきたいと思います。
なお、とらせていただいた先生の写真は私の腕の問題で非常に硬い感じの雰囲気になってしまいましたが、ちょうどかばんから出したときにシャッターが下りて自然な先生の様子を収めたカットがありますので最後に掲載します。
知名度の高さに比べてあまり人物像の知られていない中川先生ですが、お話を直接お伺いして、先生の気さくなお人柄、高い社会性が強く印象に残りました。このカットにその雰囲気を感じてもらえたら幸いです。
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追記:私がTRIZに出会った経緯について
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ちなみに、私はアイデア出しの組織を運営していた関係で、「アイデア出し」の理論に関してさまざまな情報が入ってきていました。そのときに、複数人の人からこの理論を紹介されました。(産学連携支援者、MOTの後輩研究者、韓国からの留学生)それで気になっていたときに、インターラボの連載が始まり、そこからきちんとTRIZを読み始めてそれから、毎月インターラボが届くのを楽しみしていました。というのも、品揃えの豊富な図書館でもなぜかTRIZ関連書籍が非常に少なかったので、学び始めようとするには情報源が少なかったのです。TRIZの入門書的な書籍は今は新品を販売していません。私は最近、アマゾンの中古市場でようやく2冊手に入れました。こうしてTRIZへの本格的な勉強をはじめました。(06年の春ごろのことです)