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2008年12月19日

せんだいコーディネータ協議会の分科会(第一期)でTRIZ分科会(全5回)を実施しました。まとめ

<内容(概要)>
技術分野の基本的な問題解決の手法・製品構想の具体的手法を学ぶ
スタイルは座学(前半90分)、参加者で相互検討(後半30分)
前半の座学は、宮城TRIZ研究会が、基本を解説しました。

<内容(詳細)>
第*回(○○したい!)
手法名:概要

第1回(技術的課題を解消する)
発明原理:技術的ブレークスルーのパターン集

第2回(既存製品の改良余地を見つけ出す)
技術の進化トレンド:技術発展の本質的パターン集

第3回(製品の革新方向を予想する)
理想解:ものごとが最終的に向かう方向の本質

第4回(未整理な技術課題の分析をする)
属性分析:有害、有益なパラメータへ分類・単純化

第5回(具体的ステップで製品を構想する)
9windows:過去と現在の要素技術等から分析的に将来像を描く
posted by 宮城TRIZ研究会 at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年12月17日

TRIZ 9windows(9画面法)でアイデア出し(TRIZ分科会最終回)

12月17日。仙台コーディネータ協議会のTRIZ分科会の最終回(第五回)を実施しました。

TRIZ_BUNKAKAI_sendai_coodinator_kyougikai_9windows.jpg

内容は、最終回にふさわしく、TRIZの中でもっとも新製品構想にふさわしい手法、9画面法(9windows)で、アイデア出しをしました。

初めに、30分ほど手法の肝となる部分をご紹介して、それから、企業で働く方に手伝っていただいて、2次元バーコードの5年後の新製品を9ステップで構想する、ということをやりました。今回は、アイデア出しの結果を特別に公開します。クリックするとフルサイズで見ることができます。

9windows_081217.jpg

9windowsは、一人でやる時より、チームでやる「構造されたアイデア会議」として絶大な効果を発揮します。ああ、商品企画会議がどうもうまくいかないな、というときには、ぜひ試してみて下さい。(配布した資料、スライドなどをご希望される方は当会まで)。

なお、今回は7名の方に参加していただきました。今回はコーディネータよりも、企業の方の方が多い構成でした。

なお、前半では20分ほどお時間をいただいて、Mi-TRIZ調査レポートを報告させてもらいました(これは別途、報告します)。


半年にわたり活動してきた「TRIZ分科会」、これで本当に完了となりました。短い間でしたが、私自身、毎月一つの手法を講義することで、かなりコンテンツが増えました。こういう機会をいただいた協議会の皆さま、参加いただいた地域企業の皆様に、御礼申し上げます。ありがとうございました。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年11月26日

【ご案内】TRIZ分科会「5年後を分析的に予測し、新製品を考案する会議の手順書」

来月、せんだいコーディネータ協議会のTRIZ分科会の最終回を行います。今回は「TRIZの9画面法」という手法をもちいて、新製品を考案する会議の本質的な手順をご紹介します。ご興味のある方はぜひご参加ください。



◎せんだいコーディネータ協議会「TRIZ分科会」のご案内
〜5年後を分析的に予測し、新製品を考案する会議の手順書〜

社会は常に変化し、自社の戦う市場も変化しています。
変わらない創業の志しを貫くには、
変えていかなければならないものがあります。

”新しい物事を考え、それを形にしていく”
そういう人材やスキルが多くの会社で必要とされています。

TRIZ理論という「効率的に優れたアイデアを作る道具」があります。
せんだいコーディネータ協議会のTRIZ分科会は、企業の方に
TRIZをやさしく学んでいただく場を作りました。
毎回、独立した内容ですので、
今回初参加でも全く問題無くご参加いただけます。
なお、今回が最終回となります。

※せんだいコーディネータ協議会は、地域経済の活性化を目的とする組織です。
経済産業振興に携わる業務を行う企業・公的機関等の専門家120名から構成。
詳しくはこちら
http://www.miyagi.jst-plaza.jp/sendai-2s/index.html

※TRIZとは
・技術的ブレークスルーの40パターン
・優れた発明家、事業家の思考ステップをシンプル化したもの
などを使って、改良・開発を効果的に推進する手法です。

◆主催
せんだいコーディネータ協議会

◆共催
宮城TRIZ研究会

◆日時
平成20年12月17日(水) 18:00〜20:00

◆場所
AER8階 812号室(仙台市青葉区中央1-3-1)

◆対象者
アイデア発想のスキルを学びたい方
新製品開発の必要性を感じている方
(企業規模、職種不問です)

◆内容
5年後を分析的に予測し、新製品を発想する
「9windows(9画面法)」

チーム内のアイデア会議に、活用しやすい手法です。
シンプルなステップを淡々と進めるだけで、
かなりの確率で新製品アイデアを、導出できます。

※最終回につき、冒頭、もしくは、終わりに、
地域企業の技術課題調査の報告を手短に行います(予定)

◆参加費
無料

◆定員
20名(定員になり次第締め切らせていただきます)

◆お申込締切
平成20年12月16日(火)

posted by 宮城TRIZ研究会 at 14:07| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年10月21日

英語版智慧カードのデザイン作業

智慧カードの英語バージョンをデザインしていました。

TRIZ_Brainstorming_Card.jpg

英訳自体は、私がしたわけではないのですが、カード化するにあたって、なんども文章を読み、改行の自然さを検討する過程をくりかえし体験することで、英語に対する抵抗がさがりました。

もうすぐ、世の中に出します。ご期待下さい。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年10月16日

仙台コーディネータ協議会「TRIZ分科会」第四回を開催しました。

(ずいぶん前のことの報告ですが、バックデートで記入します)10月16日。TRIZ分科会第四回を開催しました。企業の方とコーディネータの方にご参加いただきました。企業の方が4割、コーディネータ6割、という構成でした。

今回は、USITの「属性分析」という手法で「課題を列挙していき、改良アイデアを発案する」ことを皆で行いました。

今回は、人数が密接にできる規模であったため、初の試みですが、ホワイトボードを用いて、板書しながら説明しつつ、ときおり、皆さんの意見やアイデアをもらいつつ、というスタイルで行いました。

今回の発想支援シートは、以下のものを配布いたしました。
技術問題をシンプルに分析して、発想を引き出すシート

困りごとを列挙していき、それを2つのグループに振り分けていくだけ、という極めて簡単な分析法で、意外なアイデアも見つけることが出来ます。ぜひ一度おためしください。

なお、今回の様子は、ビデオに撮りましたので、ダイジェスト(3分)でお伝えします。最初の1分は、どんどん進んでいます。残り2分は、特に通常は出しにくいアイデアを発案するきっかけとなった部分をお伝えしています。(ちょろQ型タイヤ方式、別置き砂袋式)






(次回予告)

次回でいよいよ、この分科会は最終回です。最終回である12月は「9画面法(9 windows)」という手法をご紹介します。近い未来に高い確度で誕生する商品アイデアを9つのステップで順を追って出してゆける非常に有効な手法です。ご興味ある方は、ぜひおいで下さい。


次回のご案内

◆日程:12月18日(木)18時〜
◆場所:アエル8階
◆内容:近い未来に高い確度で誕生する商品アイデアを9つのステップで順を追って出してゆける方法『9画面法』
「説明」→「実践(ブレインストーミング:小グループでアイデア出し)」を行います。
◆申込方法:メールタイトル【参加申込】TRIZ分科会
・お名前、所属機関、職務(任意)、特にお聞きになりたいこと(任意)を記載の上、下記までお申し込みください。
***
◆定員:16名(予定)

※最終回は特別に、スタートもしくは終わりの30分間、
 地域企業の技術課題のアンケート調査の
 集計結果の公表を予定しています。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年10月11日

ご案内:TRIZ分科会「技術問題をシンプルに分析して、発想を引き出す」

16日に、以下の場を提供します。
毎回の内容は独立した内容なので、
初めておいでになる方でも気軽に学んでいただけます。
テーマにご興味あれば、ぜひお気軽においで下さい。


◎せんだいコーディネータ協議会「TRIZ分科会(第4回)」のご案内
〜技術問題をシンプルに分析して、発想を引き出す方法〜

どんな市場も成長・熟成し、いずれは縮小します。
その分、新しい市場が生まれます。徐々に移動していくあなたの市場に
乗り続けるには大なり小なり、つねに変化していく必要があります。

製品の改良アイデアや開発アイデアを効果的に発案する手法の一つに
TRIZ(トゥリーズ)という手法があります。

せんだいコーディネータ協議会のTRIZ分科会は、企業の方にTRIZ手法を
使って、アイデアを見つけるための場を作りました。
ご興味のある方は、お気軽にご参加ください。

※せんだいコーディネータ協議会は、地域経済の活性化を目的とする組織です。
経済産業振興に携わる業務を行う企業・公的機関等の専門家120名から構成。
詳しくはこちら
http://www.miyagi.jst-plaza.jp/sendai-2s/index.html

※TRIZとは
・技術的ブレークスルーの40パターン
・優れた開発者・事業家の考案ステップを分析・簡素化した手順
などを使って、改良・開発を効果的に推進する手法です。

◆主催
せんだいコーディネータ協議会

◆共催
宮城TRIZ研究会

◆日時
平成20年10月16日(木) 18:00〜20:00

◆場所
アエル8階 812号室 (仙台市青葉区中央1-3-1)

◆対象者
・改善アイデアを量産したい方
・開発等に使えるシンプルなアイデア発想法を知りたい方
(企業規模、職種不問)

◆内容
【技術問題をシンプルに分析して、発想を引き出す方法】
USIT(TRIZを発展させた手法)には、
「複雑な状況でも、問題をシンプルに分析して
自然とアイデアを引き出していく方法」があります。

(1)手法説明(10分程度)
(2)手法を用いて実際に、シンプルな分析とアイデア出し(20分程度)
(3)(希望者が提示するテーマで)小グループの相互検討
さらにアイデアを広げます(20分程度)

※19:00で終了しますが、アイデア出しの延長、質問、開発の
困りごと相談は、最大で20:00まで可能です。


◆参加費
無料

◆定員
12名(定員になり次第締め切らせていただきます)

◆お申込締切
平成20年10月14日(火)

posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

ご案内:TRIZ分科会「技術問題をシンプルに分析して、発想を引き出す」

16日に、以下の場を提供します。
毎回の内容は独立した内容なので、
初めておいでになる方でも気軽に学んでいただけます。
テーマにご興味あれば、ぜひお気軽においで下さい。


◎せんだいコーディネータ協議会「TRIZ分科会(第4回)」のご案内
〜技術問題をシンプルに分析して、発想を引き出す方法〜

どんな市場も成長・熟成し、いずれは縮小します。
その分、新しい市場が生まれます。徐々に移動していくあなたの市場に
乗り続けるには大なり小なり、つねに変化していく必要があります。

製品の改良アイデアや開発アイデアを効果的に発案する手法の一つに
TRIZ(トゥリーズ)という手法があります。

せんだいコーディネータ協議会のTRIZ分科会は、企業の方にTRIZ手法を
使って、アイデアを見つけるための場を作りました。
ご興味のある方は、お気軽にご参加ください。

※せんだいコーディネータ協議会は、地域経済の活性化を目的とする組織です。
経済産業振興に携わる業務を行う企業・公的機関等の専門家120名から構成。
詳しくはこちら
http://www.miyagi.jst-plaza.jp/sendai-2s/index.html

※TRIZとは
・技術的ブレークスルーの40パターン
・優れた開発者・事業家の考案ステップを分析・簡素化した手順
などを使って、改良・開発を効果的に推進する手法です。

◆主催
せんだいコーディネータ協議会

◆共催
宮城TRIZ研究会

◆日時
平成20年10月16日(木) 18:00〜20:00

◆場所
アエル8階 812号室 (仙台市青葉区中央1-3-1)

◆対象者
・改善アイデアを量産したい方
・開発等に使えるシンプルなアイデア発想法を知りたい方
(企業規模、職種不問)

◆内容
【技術問題をシンプルに分析して、発想を引き出す方法】
USIT(TRIZを発展させた手法)には、
「複雑な状況でも、問題をシンプルに分析して
自然とアイデアを引き出していく方法」があります。

(1)手法説明(10分程度)
(2)手法を用いて実際に、シンプルな分析とアイデア出し(20分程度)
(3)(希望者が提示するテーマで)小グループの相互検討
さらにアイデアを広げます(20分程度)

※19:00で終了しますが、アイデア出しの延長、質問、開発の
困りごと相談は、最大で20:00まで可能です。


◆参加費
無料

◆定員
12名(定員になり次第締め切らせていただきます)

◆お申込締切
平成20年10月14日(火)

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2008年09月25日

仙台コーディネータ協議会「TRIZ分科会」第三回を開催しました。

9月25日、TRIZ分科会第三回を開催しました。定員12名でしたが最終的には13名の方にご参加いただきました。企業の方が7割、コーディネータが3割、という構成でした。

今回は、TRIZの「理想解」という手法で「新製品のコアアイデアをゼロから考案する」ことを皆で行いました。


【1.初めの20分】
「理想解」についての記事「斬新なアイデアを30分で思いつく方法――TRIZ、再び」(ITmedia Biz.ID 2008年7月7日)を投影しながら、手法の説明をしました。

【2.次の20分】
その手法を簡単にしたシートで、新製品を考案するプロセスを、参加者の皆さんに実践していただきました。各自で発想です。手順を、一枚のシートにし配布ました。(クリックでダウンロードできます)。

新製品のコア・アイデア考案シート
新製品のコアアイデア考案シート.jpg


シートの使い方説明ビデオ(4分)


7割くらいの方が、シートをだいたい埋めて、新製品のコアアイデアを発案する、というところまで行き着いていました。実は私としては予想以上でした。

【3.最後の20分】
その後、4人一組になり、アイデアを皆でブレインストーミングしてました。(アイデアの相互検討)。この分科会は、企業の方は毎回、かわりますので、ほぼ全員、初めての顔合わせ。それでも、かなり活発に意見交換をされていました。

【4.その後】
予定していた1時間がすぎたところで、分科会としてはひとまず終了し、希望者はのこってアイデア出しの続きをどうぞ、という、オープンな状況にしました。ほとんど皆さんが時間いっぱい(19:50)までいらっしゃいました。



(次回予告)

「属性分析」という手法をご紹介します。「属性分析」はとても、シンプルな分析手法ですが、複雑な状況下で、問題解決のアイデアを出すには非常に有効な手法です。ご興味ある方は、ぜひおいで下さい。





次回のご案内

◆日程:10月16日(木)18時〜
◆場所:アエル8階
◆内容:複雑な状況をシンプルに分析して発案を引き出す『属性分析』。「説明」→「個人で発想手法を実践」→「ブレインストーミング(小グループでアイデア出し)」を行います。
◆申込方法:メールタイトル【参加申込】TRIZ分科会
・お名前、所属機関、職務(任意)、特にお聞きになりたいこと(任意)を記載の上、下記までお申し込みください。
***

◆定員:12名(予定)
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年09月23日

ご案内:TRIZ研究会「新製品のコア・アイデアを考案する」

25日に、以下の場を提供します。
そのご案内をさせて下さい。


◎せんだいコーディネータ協議会「TRIZ分科会(第3回)」のご案内
〜新製品のコア・アイデアを考案する〜

もし、アイデアを必要としている人がいれば、
おいでになりませんか。
締め切りは過ぎたのですが、空きがあります。

ちなみに、前回の告知の際に、
「参加しなくても、分かる方法ないの?」
というお問い合わせがありました。
同じ内容をITmediaの連載で書いた記事がありますので
ご紹介します。
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0807/07/news067.html
記事は、「傘の新製品を考案する」というテーマです。



以下、イベントの案内を添付させてもらいます。
ご興味あればお気軽においで下さい。
公募の締切は過ぎていますが、事前申し込みなしの当日参加でも結構です。



◎せんだいコーディネータ協議会「TRIZ分科会(第3回)」のご案内
〜新製品のコア・アイデアを考案する〜

どんな市場も成長・熟成し、いずれは縮小します。
その分、新しい市場が生まれます。徐々に移動していくあなたの市場に
乗り続けるには大なり小なり、つねに変化していく必要があります。
製品の改良アイデアや開発アイデアを効果的に発案する手法の一つにTRIZ
(トゥリーズ)という手法があります。

せんだいコーディネータ協議会のTRIZ分科会は、企業の方にTRIZ手法を
使って、アイデアを見つけるための場を作りました。
ご興味のある方は、お気軽にご参加ください。

※※せんだいコーディネータ協議会は、地域経済の活性化を目的とする組織です。
経済産業振興に携わる業務を行う企業・公的機関等の専門家120名から構成。
詳しくはこちら
http://www.miyagi.jst-plaza.jp/sendai-2s/index.html

※TRIZとは
・技術的ブレークスルーの40パターン
・優れた開発者・事業化の考案ステップを分析・簡素化した手順
などを使って、改良・開発を効果的に推進する手法です。

◆主催
せんだいコーディネータ協議会

◆共催
宮城TRIZ研究会

◆日時
平成20年9月25日(木) 18:00〜20:00

◆場所
アエル8階 812号室 (仙台市青葉区中央1-3-1)

◆対象者
・新製品の開発に向けてコア・アイデアを出したい方
・開発の方向性に悩んでいる方
(企業規模、職種不問)

◆内容
【新製品のコア・アイデアを考案する】
TRIZによると"製品はある法則に添って発展していく傾向がある"と
いいます。それが当てはまらないものもたくさんあるかもしれませんが
新製品の方向性を構想していく際に、発想の材料になるとしてこの手法が
開発の現場で利用されています。

(1)手法説明(10分程度)
(2)手法を用いて新製品アイデアを実際に出す(20分程度)
(3)(希望者が提示するテーマで)小グループの相互検討さらに
アイデアを広げます(20分程度)
※19:00で終了しますが、アイデア出しの延長、質問、開発の困りごと
相談は、最大で20:00まで可能です。


◆参加費
無料

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2008年09月21日

英語版の智慧カードを製作しています

仕事の虫かなぁ、と自分でもおもいますが、休日も何か創っています。今日は、TRIZ理論の中にある40のブレークスルーパターンのカード「智慧カード」の英語版を製作していました。

中川徹教授(大阪学院大学)に、2007年の私たちの発表を英訳して公開していただきました。その際に、智慧カードのフレーズをすべて英語にしていただいたので、許可をいただいてその英語表現を使わせてもらっています。

単にカードのフレーズを英文に置き換えるだけでも、とおもって取り組みはじめましたが、フォントの種類、サイズ、改行、そしてカードのネーミング、をデザイン的に考えながら、作業をしていました。

冬にシリコンバレーに行きますが、その時に、何とか英語版のサンプルを製作し、プレゼントできるように、ピッチを速めています。

英語の能力が本当に低い私としては、英語でのアイテム開発は難航しますが、この作業を通じて少しずつ、自分に英語への慣れが出てきた気がします。

(蛇足:ある知に早く深くなれようとしたら「その知を簡単に使うツールを考案すること」は効果的なやりかたであると思います。ツールは自分自身を助けますが、なにより、いい道具をつくるには、含まれるコンテンツを、深く広く理解する必要があります。開発行為自体が、学びを大幅に促進します。)
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2008年08月28日

仙台コーディネータ協議会「TRIZ分科会」第二回を開催しました。

8月28日、TRIZ分科会第二回を開催しました。

今回は、「E企業だより」(仙台市系の公的メルマガ。公的なイベントなどが配信される)でも配信していただいたので、企業の方が圧倒的に多い開催となりました。

定員20名でしたが最終的には22名の方にご参加いただきました(資料の足りなかった方は申し訳ありません)。

今回は、技術の進化トレンド31を用いて、既存の製品の発展方向性を見出す、というものでした。中には自作のアイテムをさらに伸ばすためにという方もおられました。そのつくりの良さには驚きました。ほとんど工具なしで作ったとは思えないいい出来でした。また、折り畳みギターの島野さんにギターの紹介をしてもらって、彼のギターを題材にしてさらに改善・開発の方向性を発案する、ということと実習で行いました。

企画系、文系の方もいらして、多少難しかった方もおられたとおもいます。またある参加者の方からは、あとで連絡をいただきました。とても深く学ばれたようで、理解度がとても深いかったのが印象に残ります。

次回は9月25日です。
製品の革新方向を予想する『理想解』
ものごとが最終的に向かう方向の本質、
というお話をさせていただきます。
詳細はこちら
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2008年08月21日

開発系イベントのご案内

せんだいコーディネータ協議会「TRIZ分科会」のご案内
〜技術の発展パターン集で、優れた改良・開発アイデアを見つけ出す!〜

◆概要
 平成20年8月28日(木) 18:00〜20:00
 アエル8階 812号室 (仙台市青葉区中央1-3-1)
 ・アイデア出しは苦手だが、いずれ出さないといけない状況にある方
 ・職場の業務が忙しく、ゆっくり発案する時間が普段は取れない方

◆内容
「既存製品の改良余地を見つけ出す」
 TRIZ手法によると、現在までに、技術発展の31パターンが発見されています。
 その31のパターンの表をもとに、
 (1)自社がどの段階にあるのかをチェックする
 (2)次に登場してくる可能性が高い技術群を読み取る
 (3)自社製品の改良・開発の方向性の指針として持ち帰る
 ことを予定しています。
 また、さらに産学連携コーディネータと一緒に問題を話して相互検討し、
アイデアを出し合うことも試みます。

◆詳しい情報・申込方法
https://www.siip.city.sendai.jp/mailmaga/public/bin/mmback.rbz?date=2008-08-20+15%3A06%3A21.405112&kind=02&iss=559

ご興味あればお気軽にどうぞ




参考(過去のTRIZ活動報告:http://ishiirikie.jpn.org/category/79405-1.html
posted by 宮城TRIZ研究会 at 05:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年07月24日

仙台コーディネータ協議会で、TRIZ分科会が始まりました。

TRIZbunkakai_01.jpg

この活動は2つの組織の共同運営による勉強の場です。

一つは、宮城TRIZ研究会。もう一つは、仙台コーディネータ協議会のTRIZ分科会。どちらも私がオーガナイザーになって運営しています。

前者としては、地域の企業の技術課題を解決する人材を育成する、という目的があります。

後者としては、コーディネータの問題解決力アップ、コンサル的能力のアップを目指す、という目的があります。

昨年までの宮城TRIZ研究会は、企業の技術者と学び合う場でした。今年は、コーディネータも対象にしたのは理由があります。この地域の将来の可能性を高める。それにつきます。いい企業を育てるには、支援する側の人も育てる必要があります。私にできることは微かです。しかし、その範囲で精いっぱい行おう、ときめて、今年度はこのようなスタイルを決定しました。


開催報告

今回は、コーディネータなどの方が7名くらい参加されました。「発明原理」をもちいて、技術的課題を解決する方法を解説しました。そして智慧カード(TRIZを意訳した40枚のカード)を用いて発案する方法を説明しました。

後半は、参加者の方から、技術的に困りごとを出していただいて、それをみんなで考える、ということをしました。必ずしもTRIZにこだわりません。コーディネータ同士が課題をもちよって相互検討する、そういう場の中でお互いが前に進めば、よいと思っています。

最後には、オーガナイザーを務める私の志しを少しお話させてもらいました。「世界中から尊敬される企業を次々輩出する20年後をつくりたい。そこに至るには優秀なコーディネータも必要です。一緒にさらに前に進みましょう」と。


最近は、仙台の公式の場でも、最近は、そういう志しのトーンを隠さないで素直に進めることにしました。それに共鳴できる人と一緒に、未来を作りたいですから。

今回は、初回ということもあって、TRIZ分科会のメンバーのみで構成しました。次回(8月下旬)からは、企業の技術者の方の参加も募集します。次回以降の内容と日程は、宮城TRIZ研究会の公式サイトをご覧ください。

詳細はこちら


次回は、前半の説明部分もできるだけ座学だけでなく、実験的に、新しい説明スタイル(特に「アイデア創発・ライブ!」的なもの)を試してみようと思います。できることならたのしく学んでもらいたいですから。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年07月23日

宮城TRIZ研究会、2008年度の活動(第一回目)のお知らせ

宮城TRIZ研究会の今年最初の活動を7月24日に行います。この場を借りてお知らせします。

本来であれば、Mi-TRIZサイトから公表するべきところでしたが、管理システムの不調で、何度試してもログインできないまま、本日になりました。直前のご案内で皆様ご予定がきついかもしれませんがもしご参加できるようであればぜひおいでください。

今年は、5回の活動を予定しており、いずれも、仙台コーディネータ協議会の分科会(TRIZ分科会)と同時開催いたします。

詳細は添付ファイルをご覧ください。

Mi-TRIZ2008の計画

なお、文中に、コーディネータを対象にしている旨の記述がありますが、基本的にはあらゆる企業の方も参加可能。当日ふらりと立ち寄ってください。初回は、先日の大阪での講演を再現し、それから今回初公開となる技術課題解決ツールで問題解決を一緒にしてみたいと思います。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年06月28日

明け方まで、講演スライドづくり。

来月、日本VE協会で講演をさせていただきます。その印刷資料の締め切りがもうすぐなのですが、様々な仕事に追われて締切間近に。

金曜日の夕方、打ち合わせを終えて自宅に戻ると、夕飯もそこそこに、机に向かい講演スライドの総仕上げをしていきます。今回は180名を超える申し込みがあるとのこと。多くの方に、何か少しでも、得てもらいたいですから、情熱をもって取り組んでいます。

なお、内容は、TRIZのコンパクトな使い方と智慧カードでの発想方法、についてです。一般の方も聴講できるようですので、ご興味あれば、ぜひご参加ください。私以外に何人かの演者がいらっしゃいますので、きっと役に立つ話が聞けると思います。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年

2008年05月27日

仙台コーディネータ協議会の準備ミーティング

5月27日。仙台コーディネータ協議会の分科会の運営準備のためのミーティングを行いました。

私がリーダとなって、TRIZ手法の勉強会をおこなう分科会を立ち上げます。TRIZの中でも、コーディネータの付加価値化に資する5つのメソッドを座学とディスカッションで行っていく予定です。

昨日はそのための仙台市の方など、事務局的なメンバーと打ち合わせをしていました。このままうまく開始できれば7月下旬からスタートとなりそうです。

参加資格は、コーディネータおよび宮城TRIZ研究会への参加希望者(企業でTRIZに関心を持っている方ならどなたでも)です。

正式のアナウンスは別途こちらや各種のメールでお送りしたいと思います。
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2008年05月15日

TRIZシンポジウム2008、発表エントリーの追い込み

今日は宮城TRIZ研究会の仕事をしていました。夏に全国規模のシンポジウムがあります。そこで発表するためのエントリー締め切りが本日でした。昨年よりも忙しい今年は、直前まで発表構想が詰め切れず、本日は必死に構想を練っていました。発表するネタとなる活動はすでにありましたが、どうそれをまとめるか。それによって聞いてくださる方に届くものは大きく変わってしまいます。せっかく聞いてくださる人がいるならば、できるだけその人に役に立つものを届けたいと思っています。

私は最終的には、創造的な人や組織が次々生まれる社会を作りたい。そう考えています。なので、そのためには、宮城だけではなく、国内のTRIZユーザの方々、企業の方々に、TRIZをもっと活用してもらうための良いなにかを提供したいとおもって、アブストラクトを作っています。。発表も「こういうことをして、こういう結果になりました」と表現するだけではなく、それを受けて起点で再構成して、認知しやすく、利用しやすいものにしようと、考えています。

そんなわけで、本日は、大学院生のように、机に張り付いていました。発表のアブストラクト執筆のために時間と追いかけっこ。

気がつけば、今日もすっかり日がくれていました。好きな仕事に打ち込める日々。こういう日々の送れる幸せに感謝!
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2008年04月24日

智慧カードとTRIZに関するスライドを作っていました。

この夏に、100人近くのエンジニアの方に、TRIZと智慧カードを使っていただく機会をいただきました。

創造的な人や組織が次々でてくる未来を目指して、全力で取り組んでいました。難しくないように、しかし、本質は確実に芯でとらえるような、コンテンツを目指しました。

私のスライドは「すごく簡単なことだけを言っている」ようにみえることを目指しています。しっかり「専門用語と難しい概念を頭に入れる」というトーンの情報伝達はできるだけ、避けたいと。


 日々を楽しむために人は生きていて、今を楽しむために人生がある。


ならば、知識学習だって、エンターテイメントであってほしいし、楽しく知識習得するのと、楽しくない知識習得をするのだったら、前者のほうが記憶の定着や、活動へのモチベーション・エネルギーが全然ちがいます。楽しく学んだものは楽しく使い、苦痛の末に手に入れた知識は、眉間にしわ寄せて実施したくなる。

抜けるような青空の下で、鼻歌でも歌いながら、楽しんでいるうちに本物の知識を学ぶ。そんな環境があったら素敵ですね。

そのレベルは、私が今、できるわけじゃありませんが、そこに辿り着く方向を、いつも自分が向いていてほしいと思います。「自分の子供を学ばせる環境を自由にデザインできるとしたら?」という問いかけは、シンプルで大きなヒントになります。理想の知識学習系コンテンツを創る際には。
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2008年03月24日

創造ツール「TRIZ」をわかりやすく説明するにはどうすればいいか

ある場所でベテランの方々にTRIZに絡めたあるモデルを提案プレゼンさせてもらう場がありました。親友もその場にいたのでそのあと夜中までいろいろ雑談をしていたのですが、彼のアドバイスにはっとしました。非常に重要で本質的転換の引き金となるものでした。

「あの説明では、やってみようという気になった人はすくないんじゃない。」

私はTRIZの説明を非常にシンプルかつ分かりやすく話したつもりでした。しかしそれは、技術者の技術説明に近いもの。営業マンが機能効能を説明するものではなかった。そういうことなんだと気が付きました。

TRIZを説明するときには私はいつも、う〜んと考えてしまいます。一言でいえば技術の膨大な発展のケースから、発明や改善の要素を抽出して、発明や改善の際の発想のヒントになるもの、なんですが、それは概論だけではどうも伝わらない。そこで意識が内容説明をすることにむく。概論だけの話でもTRIZの独特の表現が結構ある。(たとえば、技術的矛盾、技術トレンド)それらをもちいてざっと説明しても、言葉が届きにくい。伝わらない。

PCを見たことない人に、3分でPCのイメージを説明する。そんな感じの課題に近いかもしれません。やり方次第でできることはたくさん。でもキーボードとかHDDとか演算とか、そういった言葉を相手がわからない。そのなかでどうPCの本質的良さをつたえるか。


ちょっと考えてみたのですが2つのトライアルがありそうです。


1.聞き手の知っているもので表現する。

PCの例でいえば、「本とノートと電卓とTVと手紙」が一つの箱の中でできる装置。大きな電卓みたいなもの。(このときポイントは相手のやりたいこと、興味のあるもの、で表現すること)

2.それが何であるかより、それがどんな効能があるのか、で表現する。

PCでいえば、手紙を複数人におくるのも一回の手紙づくりですむ。届くのもすごく短い時間で。ノートは何百冊分もはいるし、前に書いたある単語のことを調べたい時にはすぐに一覧表になって見れる。(同じく相手の興味あることで表現すること)


ここまで考えて少しわかりました。TRIZは機械ものを進化させる道具です。機構部の発展、メカニカルな構造の進化、など。ということは万人がそれを見てすぐにわかる説明例、開発ストーリーがあるといいんだと。

そこで提案したいのが「おもちゃ」をTRIZで発展させたらどうなるか。それをモデルケースとして確立するといいのではないでしょうか。おもちゃもあんまり電子化したものよりも、独特の動きと形をもったアナログなおもちゃ。幼児が使うような木のおもちゃ、などです。

たとえば、発明原理。

おもちゃ×発明原理、で説明する。○○なおもちゃ、アームを伸ばそうとすると重くなる。割れやすくなる。どうしよう。過去のケースにヒントを得よう。じゃあこういう方法をヒントにして考えよう。こういう構造を提案できるかも。とったトーン。

たとえば、技術トレンド。

おもちゃ×技術トレンド、で説明する。○○なおもちゃ、もっと進化するとどういう形があるだろう。進化の方向性がこんなのがしられている。このおもちゃはいま、このくらいだから、次にはこんな形、その次にはこんな形、になる余地があるね。といったトーン。

そのほか、理想解、属性分析、9画面法、などなど。

おもちゃ(とくに、手押し車とかおふろのアヒル、水鉄砲くらい)を例にすることで楽しく興味を持って、しかも、例がわかりやすくできるのではないでしょうか。

私のTRIZ説明は、ここを起点に変われる可能性があると、直感的に感じました。一言をくれた友人の存在をありがたいなぁと思います。


いずれまとめたいと思います。有言実行のために書いておきます。
「創造工学の絵本3:おもちゃ×TRIZ(トゥリーズ)」
2008年の9月までに。
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2008年03月07日

宮城大学で学会発表(感性工学会)

今日と明日、宮城大学で感性工学会が開かれます。私も発想ツールの「カード化の効能」というテーマで発表をいたします。特に智慧カード(TRIZベースの発想トリガー・カード)について、ユーザから寄せられた声を整理分析したものをお話しします。

TRIZシンポジウムでの報告とはまた違った観点で報告を(特に感性的にどのような意味合いを持つのかを)行います。

今回の発表は、小さな発見・気づきに近い報告を行う発表です。学会発表としては萌芽的なレベルなので、謙虚に学会参加者の方に少しでもヒントになれば、との思いでご報告したいと思います。


〜予稿集原稿〜


■タイトル(Title)
TRIZ(技術開発理論)の発想カード化事例にみるカード化の効能
Card Effect by Case of making Ideation Card-Tool based on TRIZ

■キーワード(KEYWORDS)
創造性開発、技術革新、教育
Creativity development, Innovation, Education


■本文
1.はじめに
TRIZ(技術的な発想を促進する理論)は、技術的思考に基づく発想支援の理論として世界的に知られている。しかし、その理論の実践のたびに、詳細な内容の書物の参照が必要となり、これがTRIZ の活用の上で大きなネックとなっている。宮城TRIZ 研究会ではこうした現場での課題を解決するツールの開発とその現場での適用を試みた。

2.現場での課題
技術者は、現場において実物(装置や部品)を前にTRIZで発想しようとすると、次の2 つを確保する必要がある。
(1)十分な明かり
(2)充分な時間
現場では、どちらも手に入りにくく、またそれらのない環境下で詳細な書物を参照する作業は大きなストレスとなる。また、あるアイデアに便乗して次々と派生アイデアを出すことの効能はブレインストーミング法にも謳われており、書物を参照しながらの発想作業は発想のリズム感とも言うべき「ノリ」に影響を与える。そこで、我々は、TRIZ理論を背景に持ちながらも、TRIZ を簡便に現場で使えるようにしたいと考え独自ツールを開発を試みた(図1)。

03_chiecard_and_manual.jpg
図1 開発したカード

開発に当たり、多くの議論やテストを試み、結果的には、カード形状となった。このカード(智慧カード)はTRIZ研究者や実践者の口コミなどを経て、先進的TRIZ ユーザーに使われ始めた。そこからカード化による効能と課題もまた見えてきた。

3.カード化の三つの効能
カードを用いたワークショップ等から『カード化することは、発想ツールとしてのよい効果がある』事がわかった。

(1)カードを繰る
「単純だけれども肉体的な動きをもった動作」
 ⇒「意識の切り替え」

(2)カードを見る
「目の前に見えるものが1 つしかない」
 ⇒「思考の集中」

(3)カードを並べる
「微妙な重要度の違いを、並べ方を工夫して表現」
 ⇒「直感的な知的能力の活用」

カードが持つこの3 つの動作は、発想のための頭の使い方を、やりやすくしてくれている。

4.カード化の限界
[ユーザは限定される]
ターゲットユーザを絞り込むことでカードは直感的に扱えるものになっている。ユーザ像に向けて大きく意訳することで、大幅に書籍にある膨大な説明を削ぎ落としても、本質のみを残すことができている。ゆえに、想定ユーザとは大きく異なる人にとっては、直感的な使いやすさは必ずしも保障できない。
[カード化に向く知、向かない知]
“多数の要素”スタイルの知はカード化に向く。“複雑なプロセス”スタイルの知は向かない。カード開発の際に多くの試作やテストプレイを行った。その結果、発想法には「カード化が向いている
もの」と「向いていないもの」があった。カード化、という視点で分類すると、要素群(≒順序を持たないリスト)は、カード化した際に、知的な促進が感じられた。プロセス(≒順序のあるリスト)は、カード化した際に非効率的になりストレス面が強調された。

5.まとめ
発想法のある種の部分は適切にカード化することで効果が高まると期待される。カード化の効能と限界について、詳細な調査を今後の課題としたい。

参考文献
[1]ダレル・マン『TRIZ 実践と効用 体系的技術革新』中川徹監訳、創造開発イニシアチブ、東京、(2004)
[2]アレックス・F・オズボーン『創造力を生かす<新装版>』豊田晃訳、創元社、大阪、(2008)
[3]ブレア・ミラー他『創造的問題解決―なぜ問題が解決できないのか?』弓野憲一他訳、北大路書房、(2006)
[4]デュナミス:「智慧カード」、http://braster.ocnk.net/product/9
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2008年03月04日

新人に20年後の様子を構想させる取り組み

東北地方の某メーカの新人教育コンテンツ開発に協力しています。社員1000名を超える人材と数十年の社歴、地域のリーディングカンパニーです。

その企業の方の「現状を打破する」「気付きを与える」ものにしたい、という明確で強い意志を感じました。その意気にこたえて、私にできることを力いっぱい企画しています。

長期的に取り組む案件になりそうです。20年後の人材を育てるのはいつか。それは10年後でも、3年後でもなく、今。今年です。時間はこつこつと刻まれて、1988年だった当時の20年後は、今、現実となっています。それと同じく、2008年のいまの20年後も、しゅくしゅくと2028年につながっています。ある意味、新人育成の仕事は、20〜30年後の社長を育成する仕事。千名以上の未来の社員を率いるリーダを育成する大変重要な仕事なんだと思います。手抜きは一切なし。とことん考えたものを作りたいと強く思っています。

これに伴い、未来の製品を構想するメソッド(9画面法(TRIZの一手法))を簡単で楽しいツールにすることを考えています。智慧カードの開発思想である「楽しく」「簡便に」「手法の深い知識がなくても使える」ツールを考案したいと思います。広く社会にもいずれ還元したいと思います。ご興味ある方は宮城TRIZ研究会までご連絡ください。
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2008年02月04日

エネルギーを創る工場を訪問

TRIZの関連で、あるプラントを訪問していました。エネルギーを創る社会的にインパクトの非常に大きい組織です。以前別の場でお会いしていた方がご連絡を下さって、今回の仕事をするにいたりました。

しばらく、私から、提案内容を説明させていただき、課題に関する詳細なヒアリングをさせていただきました。その場で分析的な方法を試してみると、1つ、筋のよさそうなアイデアが見つかりました。長年、ずっとよりよい方法が登場しないままにいたある課題。これをこのクライアントとともに新しい可能性が見出せないか、次回の訪問で複数人の知恵を活用して取り組みます。

この課題は国内の各地で同じ悩みがあります。このクライアントから、全国のスタンダードとなる方法が生まれる。そんな夢を内に秘めて全力で取り組みたいと思います。
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2008年02月01日

早朝からTRIZの講義コンテンツ作り

横浜の展示会にゆく用事があったのですが、開場よりずっとはやかったので、早朝のカフェで、ある組織向けのTRIZ関連コンテンツを創っていました。その組織は非常に大きく社会インフラを担っています。TRIZの知識がその組織において活用されるならばその効果は非常に大きいだろうと思います。

TRIZについては、高度な依頼がでてくれば専門家に適切につないでいく動き方をします。そのため、いつも、適切な判断力をもって対応するようにこころがけています。今回のクライアントは、初歩・概論的な説明会を、とのこと。なので私が中心となって企画・実施を担います。

この出張続きの時期に、企画案作りも非常に大変でしたが、それによって多くの人が教授するメリットがあるならば、と一生懸命に創りました。この案件も、クライアントに喜んでもらえるよう、私の精一杯をつくして進めてゆきたいと思います。
posted by 宮城TRIZ研究会 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | Mi-TRIZ 2008年