第三回TRIZシンポジウムで、宮城TRIZ研究会が行なったポスター発表の資料を掲載します。
2007年09月12日
2007年09月01日
第三回TRIZシンポジウム(三日目)
9月1日。第三回TRIZシンポジウムの最終日です。三日間、朝から晩まで一緒にいるためか、かなり参加者同士の距離が縮んで会場のムードがこなれてきたように感じます。
午前中は、CREAXの方などのご講演が続きます。どれも貴重な話ばかり。ビジュアルやアイテムはTRIZにかぎらずオーディエンス(聴衆)の興味を引きますね。
午前中の終わりにポスターセッションの話者による2分程度のショートプレゼン。私は、その一番最後でプレゼンをさせてもらいました。(2分を越えてしまいました。すみません。。。)
Youtubeでその様子を公開しています。↓
午後は、そのポスターセッションです。1時間で20分3セット程度の説明を行ないます。私の発表にもTRIZエキスパートの参加者の方々は暖かく見守ってくれていました。ありがたいですね。
智慧カードの開発の動機「TRIZを簡単に体感してもらいたい」という思想は、TRIZに取り組み始めて年数の少ない方を中心に共感をもっていただけたようでした。
その後も講演が続きます。特に印象に残ったのが、アイデア社の桑原氏のご発表。「矛盾」と双璧をなすTRIZのナレッジ「技術システム進化」に関するもの。むずかしいと言われるTRIZのナレッジを、毎年三日目午後の時間帯で、同氏が平易な言葉とストーリー仕立てで解説(講演)してくれています。(TRIZ初心者には、貴重な内容だと思います。)
そのほかにも、沢山の知識がこの三日間にありました。TRIZの本質に関するお話。高度な活用事例。シンポジウムに参加するのは時間的にも金銭的にそれなりに投資がいるのですが、その価値は充分にあると私は思います。
なお、日本のTRIZは世界的に見ても参加者の多さが比肩するものなし、という領域にはいりつつあります。活用度の問題はこれからだとおもうのですが、潜在的に学ぼうとする人の裾野はひろいのだと、三日間を通じて感じました。
午前中は、CREAXの方などのご講演が続きます。どれも貴重な話ばかり。ビジュアルやアイテムはTRIZにかぎらずオーディエンス(聴衆)の興味を引きますね。
午前中の終わりにポスターセッションの話者による2分程度のショートプレゼン。私は、その一番最後でプレゼンをさせてもらいました。(2分を越えてしまいました。すみません。。。)
Youtubeでその様子を公開しています。↓
午後は、そのポスターセッションです。1時間で20分3セット程度の説明を行ないます。私の発表にもTRIZエキスパートの参加者の方々は暖かく見守ってくれていました。ありがたいですね。
智慧カードの開発の動機「TRIZを簡単に体感してもらいたい」という思想は、TRIZに取り組み始めて年数の少ない方を中心に共感をもっていただけたようでした。
その後も講演が続きます。特に印象に残ったのが、アイデア社の桑原氏のご発表。「矛盾」と双璧をなすTRIZのナレッジ「技術システム進化」に関するもの。むずかしいと言われるTRIZのナレッジを、毎年三日目午後の時間帯で、同氏が平易な言葉とストーリー仕立てで解説(講演)してくれています。(TRIZ初心者には、貴重な内容だと思います。)
そのほかにも、沢山の知識がこの三日間にありました。TRIZの本質に関するお話。高度な活用事例。シンポジウムに参加するのは時間的にも金銭的にそれなりに投資がいるのですが、その価値は充分にあると私は思います。
なお、日本のTRIZは世界的に見ても参加者の多さが比肩するものなし、という領域にはいりつつあります。活用度の問題はこれからだとおもうのですが、潜在的に学ぼうとする人の裾野はひろいのだと、三日間を通じて感じました。
2007年08月31日
第三回TRIZシンポジウム(二日目)
8月31日。TRIZシンポジウムの2日目です。
午前中には、ラリーボール氏から整理されたTRIZの考え方について講演がありました。

TRIZの解法は重複している。それをグループ化して例外を見つけて・・・としていくとのこと。すっきりとなったTRIZの姿に、「これはかなり使えそうだ」と感じていました。
今日明日は午後にポスターセッションがあります。昼食時に私のポスター(発表は明日)を張り出しました。

こんな感じです。開発したツールの紹介、なのですが、私は実際に、カードツールそのものも掲示しています。
さて、昼があけてポスターセッションが始まりました。

今回は200名の参加者、ということでポスターセッションも大盛況。説明者の近くでききとるものやっと。
午後にもいくつも発表がありました。片岡さんのご発表ではカプセル内視鏡の発展を分析した発表がありました。

某社のカプセル内視鏡のモックアップをまわされました。手に取ってみたのですが、本当に小さいですね。TRIZをもちいてその開発のトレンドを分析すると製品開発上の様々なことが見えてきます。二日目も大変勉強になりました。
TRIZを生かした独自コーディネート手法の確立にむけて道が見えてきました。
午前中には、ラリーボール氏から整理されたTRIZの考え方について講演がありました。

TRIZの解法は重複している。それをグループ化して例外を見つけて・・・としていくとのこと。すっきりとなったTRIZの姿に、「これはかなり使えそうだ」と感じていました。
今日明日は午後にポスターセッションがあります。昼食時に私のポスター(発表は明日)を張り出しました。

こんな感じです。開発したツールの紹介、なのですが、私は実際に、カードツールそのものも掲示しています。
さて、昼があけてポスターセッションが始まりました。

今回は200名の参加者、ということでポスターセッションも大盛況。説明者の近くでききとるものやっと。
午後にもいくつも発表がありました。片岡さんのご発表ではカプセル内視鏡の発展を分析した発表がありました。

某社のカプセル内視鏡のモックアップをまわされました。手に取ってみたのですが、本当に小さいですね。TRIZをもちいてその開発のトレンドを分析すると製品開発上の様々なことが見えてきます。二日目も大変勉強になりました。
TRIZを生かした独自コーディネート手法の確立にむけて道が見えてきました。
2007年08月30日
第三回TRIZシンポジウム(一日目)
8月30日。創造的な技術開発の理論「TRIZ」のシンポジウムが横浜で開かれています。初日から参加しています。
(私の業務とTRIZの関係について:私の職務の使命である「新技術事業化の支援」には、このTRIZがとても相性がいいと感じています。新事業に結びつくような技術開発をサポートする時に、事業化コーディネータ自身が、一定レベルの創造的活動を担うスタイルをとっています。つなぐサポータ、から、価値を創るサポータへ。将来的にはTRIZをベースにした、独自支援スキームを開発したいと思います。)
さて、初日。午前中はチュートリアルです。私はアドバンスコースを選択。産能大の澤口先生がお話されました。

TRIZには、「課題解決のTRIZ」と「商品企画のTRIZ」があり、澤口先生のところで重点的に展開されているTRIZ-DEは後者を行なうものです。未来シナリオのお話。10年先を考えてそこから7年前(現在から三年後)に何が起こっていたを割り戻して考えるという面白い構想手法です。
(私見)
企業の意識の分析も論じておられたのですが、製品を生産する力は日本は強い、けれど、商品を企画する、という部分にはまだまだ成長できる余地がある。その具体的な方法無しに「なんか考えよ」である現状からTRIZ-DEなどの手法を活用して効果的に未来を構想していくことは今後重要度をさらに増すと思います。特に、なぜそういう企画になるのか、を説得性の高い説明ができる部分も特徴だと思います。
午後は、日本のTRIZ大家である中川先生をはじめ運営をしていただいている方々からオープニングのお言葉が。

なんと200人の参加者がおられるそうです。学会と違って、かなり参加者に交流の配慮などをされていて、この場を創りだし運営するのはきっと大変な労力と思います。事務局の皆さんの活動に感謝!
午後は、講演がつづきます。一つだけ紹介しますと、アイデアマラソンの樋口健夫先生が講演された内容が大変印象に残ります。(他の方々のご講演も大変貴重なお話でした。企業の開発の心臓部ですから。ですが、コンフィデンシャルに近いものがあるので、言及は差し控えたいと思います。)
さて、その樋口先生。

アイデアマラソンは、以前書店で見かけて存じ上げていました。以前樋口先生がトラックバックをしていただいて、是非一度お話を伺ってみたいと思っていました。今回はとても幸運でした。
アイデアマラソンは使うものはA5のノート、それだけ、です。毎日アイデアを出す習慣をつけるとあることが起こるそうです。樋口先生自身、講演で話される様子をみていて「頭の回転が速く、しゃべるスピード以上に次々考えが浮かぶ」様子が感じられました。ジャパネットたかたでの導入事例はなるほど〜、と深く納得してきいていました。樋口先生の時間帯は、会場が大きく沸いたのも、印象に残ります。
懇親会でもすこしお話をさせていただいたのですが、お話しているだけこちらも元気なって、「アイデアマラソン、明日からやってみよう」という気持ちになります。創造性育成のエキスパートのお話に共通して登場するのが「人材がモチベートされる効果」です。どなたも強く意識していっているわけではないと思いますが、組織における創造性育成の手法が身についていくと若手社員のやる気が揚がることが観察されていく傾向があるようです。
懇親会の後は、参加者の方と、創造手法の実践的なハウツーに関してディスカッション。TRIZのユーザーの傾向として、大きな組織の中で一匹オオカミな創造的リーダーな方が多いと思います。日本がもっと面白い社会や製品を創り出していくには、こういうコミュニティの方々が活躍する場や特例的な権限が付与されることが必要だと思います。
(私の業務とTRIZの関係について:私の職務の使命である「新技術事業化の支援」には、このTRIZがとても相性がいいと感じています。新事業に結びつくような技術開発をサポートする時に、事業化コーディネータ自身が、一定レベルの創造的活動を担うスタイルをとっています。つなぐサポータ、から、価値を創るサポータへ。将来的にはTRIZをベースにした、独自支援スキームを開発したいと思います。)
さて、初日。午前中はチュートリアルです。私はアドバンスコースを選択。産能大の澤口先生がお話されました。

TRIZには、「課題解決のTRIZ」と「商品企画のTRIZ」があり、澤口先生のところで重点的に展開されているTRIZ-DEは後者を行なうものです。未来シナリオのお話。10年先を考えてそこから7年前(現在から三年後)に何が起こっていたを割り戻して考えるという面白い構想手法です。
(私見)
企業の意識の分析も論じておられたのですが、製品を生産する力は日本は強い、けれど、商品を企画する、という部分にはまだまだ成長できる余地がある。その具体的な方法無しに「なんか考えよ」である現状からTRIZ-DEなどの手法を活用して効果的に未来を構想していくことは今後重要度をさらに増すと思います。特に、なぜそういう企画になるのか、を説得性の高い説明ができる部分も特徴だと思います。
午後は、日本のTRIZ大家である中川先生をはじめ運営をしていただいている方々からオープニングのお言葉が。

なんと200人の参加者がおられるそうです。学会と違って、かなり参加者に交流の配慮などをされていて、この場を創りだし運営するのはきっと大変な労力と思います。事務局の皆さんの活動に感謝!
午後は、講演がつづきます。一つだけ紹介しますと、アイデアマラソンの樋口健夫先生が講演された内容が大変印象に残ります。(他の方々のご講演も大変貴重なお話でした。企業の開発の心臓部ですから。ですが、コンフィデンシャルに近いものがあるので、言及は差し控えたいと思います。)
さて、その樋口先生。

アイデアマラソンは、以前書店で見かけて存じ上げていました。以前樋口先生がトラックバックをしていただいて、是非一度お話を伺ってみたいと思っていました。今回はとても幸運でした。
アイデアマラソンは使うものはA5のノート、それだけ、です。毎日アイデアを出す習慣をつけるとあることが起こるそうです。樋口先生自身、講演で話される様子をみていて「頭の回転が速く、しゃべるスピード以上に次々考えが浮かぶ」様子が感じられました。ジャパネットたかたでの導入事例はなるほど〜、と深く納得してきいていました。樋口先生の時間帯は、会場が大きく沸いたのも、印象に残ります。
懇親会でもすこしお話をさせていただいたのですが、お話しているだけこちらも元気なって、「アイデアマラソン、明日からやってみよう」という気持ちになります。創造性育成のエキスパートのお話に共通して登場するのが「人材がモチベートされる効果」です。どなたも強く意識していっているわけではないと思いますが、組織における創造性育成の手法が身についていくと若手社員のやる気が揚がることが観察されていく傾向があるようです。
懇親会の後は、参加者の方と、創造手法の実践的なハウツーに関してディスカッション。TRIZのユーザーの傾向として、大きな組織の中で一匹オオカミな創造的リーダーな方が多いと思います。日本がもっと面白い社会や製品を創り出していくには、こういうコミュニティの方々が活躍する場や特例的な権限が付与されることが必要だと思います。